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先ずは新人戦の優勝おめでとう。新生桐光サッカー部にとって、幸先よいスタートだ。 決勝戦の闘いぶりは、全国準優勝を成しとげた先輩たちの華麗なサッカーを彷彿させるものがあった。 「ことしは行ける」の思いを抱いた関係者は私だけではあるまい。もちろん、今後の精進次第という条件がつくのは当然ではあるが・・・。
話は変わり、今年の選手権の一回戦で、私の母校韮崎は、兵庫県代表の滝川二高と対戦した。 滝川は巧いチームと見ていた。 だが、この試合に限って言えば、韮高が3対1、もしくは4対2で勝ってもおかしくないゲームだった。 前半の中頃、滝川の林丈統(たけのり)選手のロングシュートがゴールの左隅を割った。 前半終了近くに、韮高が決定的チャンスを二度も作った。 同一選手の信じられないシュートミスで1点も取れない。後半早々にも、相手守備陣の反則で韮崎はPKを得た。 チームで最も信頼できる選手が蹴ったのだが、これをGKにはばまれた。そして、1対1で迎えたPK戦。 韮崎は三年生二人がGKにセーブされた。二つも失敗したら、とてもPK戦に勝てない。負けるべくして敗れた典型であった。
「紙一重」で惜しかったという人がいる。扇にたとえて、要(かなめ)の部分で考えると紙一重かも知れない。 だが末広がりの先端に考えを及ぼすと無限の差となる。「紙一重」という些細(ささい)な差が、実は絶対的なポイントなのだ。 韮崎に競り勝った滝川二高は、勢いに乗ってベスト4入りを果たした。林選手に「得点王」というおまけまでついた。 新人戦の桐光チームにも、紙一重を思わせる試合がなかったわけではない。 だが、苦しいゲームを物にできた結果が、決勝戦の好プレーにつながった。見事な栄冠である。
−千代大海にっこりとして、豆を撒く−
連載コラム No.6より
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